本当に安全?おすすめノーログVPN5選と選んではいけないVPN

ノーログVPNで一番おすすめなのは世界で最も利用者数が多いNordVPNです。通信速度が速くアプリも使いやすいため、NordVPNを選んでおけば後悔することはありません。

しかし、それ以外にもおすすめのノーログVPNはいくつもあります。たとえば価格が手頃で高速通信が可能なPrivate Internet Accessや熱狂的なファンが多いAirVPNなど。

本記事では、本当におすすめできるノーログVPNについて分かりやすく解説します。

ぜひ、ノーログVPN選びの参考にしてください。

NordVPNを選んでおけば、まず間違いはありません

目次

おすすめノーログVPN5選

本当におすすめできるノーを5つ紹介します。どのVPNサービスもおすすめですが、それぞれ特徴が異なるので自分に合ったノーログVPNを探してみることをおすすめします。

なお、価格は円換算すると為替で変動するためドル・ユーロでの金額を記載しています。

NordVPN

おすすめポイント
  • PwCによるノーログの証明
  • 2年プランを選ぶと3カ月無料
  • ビットコインで支払い可能
  • 30日間の返金保証あり
  • すべてのプラットフォームで専用アプリが使える
  • 高速通信が可能
ノーログの証明PwCによる監査
本社パナマ
公式サイトhttps://nordvpn.com
プラン・価格
※ベーシックプラン
1カ月12.99ドル
1,909円
1年59.88ドル
8,798円
2年+3カ月無料83.43ドル
12,258円
支払方法暗号資産
現金
クレジットカード
PayPal
無料お試し・返金保証期間30日間
サーバー台数7,000台以上
サーバーを設置している国の数126カ国
同時接続数10台
専用アプリWindows
macOS
Linux
iPhone
Android

日本円はリアルタイムの為替レートで計算しているので公式サイトの金額とは異なる場合があります。

NordVPNの特徴

NordVPNは利用者が多く、世界で最も人気の高いノーログVPNのひとつです。

PwCの監査によってノーログが証明されていて、NordVPNのユーザーであれば監査レポートを読むことができます。監査レポートを読めば、どのような内容について調査したのか詳細に知ることができます。

支払方法は暗号資産で匿名化できる

支払方法は暗号資産を選ぶことができるので、ビットコインで支払を匿名化することができます。

サーバー台数は多く速度も速い

世界各国にVPNサーバーを設置していて通信速度は高速です。海外の動画を見たりゲームしたりするのはもちろん、Torrentなども快適に動作します。

NordVPNはオールラウンドで使えるので非常に人気があります

専用アプリはすべてのプラットフォーム対応

WindowsやmacOS、スマートフォンはもちろんのこと、Linux向けにも使いやすい専用アプリを提供しています。

Private Internet Access

おすすめポイント
  • Deloitteによるノーログの証明
  • 3年プランを選ぶと3カ月無料
  • ビットコインで支払い可能
  • 30日間の返金保証あり
  • すべてのプラットフォームで専用アプリが使える
  • 高速通信が可能
ノーログの証明Deloitteによる監査
本社アメリカ合衆国
公式サイトhttps://www.privateinternetaccess.com/
プラン・価格
※ベーシックプラン
1カ月11.95ドル
1,756円
1年39.95ドル
5,870円
3年+3カ月無料79ドル
11,607円
支払方法暗号資産
現金
クレジットカード
PayPal
無料お試し・返金保証期間30日間
サーバー台数35,000台以上
サーバーを設置している国の数91カ国
同時接続数10台
専用アプリWindows
macOS
Linux
iPhone
Android

日本円はリアルタイムの為替レートで計算しているので公式サイトの金額とは異なる場合があります。

Private Internet Accessの特徴

Private Internet Access(通称 PIA)は非常にコストパフォーマンスが高いノーログVPNです。サーバー台数が多く通信速度が速いため快適に通信でき、専用アプリも使いやすいためおすすめです。

DeloitteによってノーログVPNであることが実証されており、法廷でもユーザー情報を明かさないことで知られている匿名性が高いノーログVPNです。

匿名性の高さから、ハッカーからの人気も絶大です…

支払方法は暗号資産で匿名化できる

支払方法は暗号資産を選ぶことができるので、ビットコインで支払を匿名化することができます。

サーバー台数が多く速度も速い

Private Internet Accessは世界各国に多くのサーバーを設置しています。どのサーバーも高速で通信できるため、海外の動画を見たりゲームしたりするのはもちろん、Torrentなども快適に動作します。

専用アプリはすべてのプラットフォーム対応

WindowsやmacOS、スマートフォンはもちろんのこと、Linux向けにも使いやすい専用アプリを提供しています。

ExpressVPN

おすすめポイント
  • PwCによるノーログの証明
  • 1年プランを選ぶと3カ月無料
  • 2年プランを選ぶと4カ月無料
  • ビットコインで支払い可能
  • 30日間の返金保証あり
  • すべてのプラットフォームで専用アプリが使える
  • 高速通信が可能
ノーログの証明PwCによる監査
本社イギリス領バージン諸島
公式サイトhttps://www.expressvpn.com
プラン・価格
※ベーシックプラン
1カ月12.99ドル
1,909円
1年+3カ月無料74.85ドル
11,145円
2年+4カ月無料97.72ドル
14,358円
支払方法暗号資産
現金
クレジットカード
PayPal
無料お試し・返金保証期間30日間
サーバー台数3,000台以上
サーバーを設置している国の数105カ国
同時接続数8台
専用アプリWindows
macOS
Linux
iPhone
Android

日本円はリアルタイムの為替レートで計算しているので公式サイトの金額とは異なる場合があります。

ExpressVPNの特徴

ExpressVPNは世界中にサーバーを配置していて通信速度は高速です。また、サーバーを強制的に押収するような国では仮想ロケーションといって物理的には設置せず、その国のIPアドレスだけ利用するという対応をしていて安全性が高いVPNサービスとなっています。

ノーログであることはPwCの監査によって証明されているので、ノーログVPNとしては非常に優秀です。

支払方法は暗号資産で匿名化できる

支払方法は暗号資産を選ぶことができるので、ビットコインで支払を匿名化することができます。

サーバー台数は多く速度も速い

ExpressVPNは世界各国に多くのサーバーを設置しています。どのサーバーも高速で通信できるため、海外の動画を見たりゲームしたりするのはもちろん、Torrentなども快適に動作します。

海外では動画視聴するためにExpressVPNを使う人が多いです

専用アプリはすべてのプラットフォーム対応

WindowsやmacOS、スマートフォンはもちろんのこと、Linux向けにも使いやすい専用アプリを提供しています。

MULLVAD VPN

おすすめポイント
  • 現金で支払い可能
  • ビットコインで支払い可能
ノーログの証明N/A
本社スウェーデン
公式サイトhttps://mullvad.net
プラン・価格1カ月5ユーロ
861円
1年60ユーロ
10,331円
10年600ユーロ
103,308円
支払方法暗号資産
現金
クレジットカード
PayPal
無料お試し・返金保証期間N/A
サーバー台数730台
サーバーを設置している国の数49カ国
同時接続数5台
専用アプリWindows
macOS
Linux
iPhone
Android

日本円はリアルタイムの為替レートで計算しているので公式サイトの金額とは異なる場合があります。

MULLVAD VPNの特徴

MULLVAD VPNはプライバシーに強い関心のある方々から非常に人気のあるノーログVPNです。

警察による強制捜査に対して利用者の情報を保存していない旨を伝えて追い返したエピソードが有名であり、ノーログVPNを実証したVPNサービスとして知られています。

支払方法は暗号資産に加えて現金も使える

MULLVADは暗号資産に加えて現金での支払いができる珍しいVPNサービスです。

アカウント番号を添えて利用料金を郵送するとアカウントが有効化される仕組みで、支払方法を匿名化したい方にとって非常に魅力的な方法といえます。

サーバー台数は多く速度も速い

MULLVADはサーバー台数が少なく、通信速度は他のVPNサービスと比較すると遅く感じます。動画やゲームも楽しみたいという方は少しだけストレスを感じるかも知れません。

専用アプリはすべてのプラットフォーム対応

専用アプリは使いやすく、すべてのプラットフォーム対応しています。

AirVPN

おすすめポイント
  • 3日間の短期プランあり
  • ビットコインで支払い可能
  • 高速通信が可能
  • VPN検知回避機能あり
  • VPN over Torで接続可能
ノーログの証明N/A
本社イタリア
公式サイトhttps://airvpn.org
プラン・価格3日2ユーロ
344円
1カ月7ユーロ
1,205円
3カ月15ユーロ
2,583円
6カ月29ユーロ
4,993円
1年49ユーロ
8,437円
2年79ユーロ
13,602円
3年99ユーロ
17,046円
支払方法暗号資産
現金
クレジットカード
PayPal
無料お試し・返金保証期間N/A
サーバー台数200台以上
サーバーを設置している国の数23カ国
同時接続数10台
専用アプリWindows
macOS
Linux
iPhone
Android

日本円はリアルタイムの為替レートで計算しているので公式サイトの金額とは異なる場合があります。

AirVPNの特徴

AirVPNは海外を中心に熱狂的なファンが多いノーログVPNです。

玄人向けの専用アプリが人気で、非常に匿名性が高い「VPN over Tor」で接続できる数少ないVPNサービスです。VPN over Torで接続するとVPNサーバーにはTorのIPアドレスしか残らないため、VPNサービス事業者がログ開示に応じても身元の特定を防ぐことができます。

note(ノート)
VPNとTorを併用しネットの匿名性を高める方法を分かりやすく解説|VPN Cafe インターネットで活動する人たちはどうやって匿名性を高めているのか気になりませんか? 匿名性を高める方法として有名なのはVPNとTorです。どちらも匿名性を確保するには...

支払方法は暗号資産で匿名化できる

支払方法はビットコインなどの暗号資産を使えるため匿名性を保ったまま利用を開始できます。また、プランは3日から選べるため、数日間のみ使いたいという方も手頃な価格で利用を開始できます。

サーバー台数は少ないが通信速度は速い

AirVPNはサーバー台数が少ないのですが、各サーバーの負荷状況が一目で分かる状態となっており、空いているサーバーを選択すると混雑を避けて通信できます。

また、各サーバーは高速回線で接続されており、サーバーによっては業界最速の通信速度が出ることがあります。

専用アプリは玄人向けでスマホアプリは無し

AirVPNの専用アプリは非常に人気があります。

DNS通信やSSH通信、HTTPS通信に偽装してVPN検知を避けたりTor経由でVPN接続するVPN over Torに対応していたり、非常に玄人向けのアプリケーションとなっています。

ただし、AirVPNをスマホで使いたい場合、専用アプリが用意されていないため汎用のOpenVPNアプリを使う必要があります。

選んではいけないVPN

ノーログポリシーで匿名性を求める方はここで解説するVPNサービスは利用しないことをおすすめします。

MillenVPN

MillenVPNは日本の会社が提供する人気のVPNサービスです。

通信速度が早く動画視聴やゲームに適していて、海外から日本の動画をみたりウマ娘のような日本のゲームに海外からアクセスするには最高のVPNサービスです。

ただしノーログVPNとしてMillenVPNを使う場合は注意が必要です。

日本の憲法では「通信の秘密が」憲法第21条第2項で”通信の秘密を個人として生きていく上で必要不可欠な権利”として保障されていますが、警察などの捜査があった場合は情報が提供されることがMillenVPNの利用規約に書かれています。

MillenVPNの利用規約から引用

第4章 通信の秘密、個人情報の取り扱い
第21条(通信の秘密の保護)
1.当社は、本サービスの提供に伴い取り扱う通信の秘密を電気通信事業法第4条に基づき保護し、本サービスの円滑な提供を確保するために必要な範囲でのみ使用又は保存します。
2.当社は、次の各号のいずれかに該当する場合、各号に記載の範囲内に限り、前項の守秘義務を負わないものとします。
(1)刑事訴訟法第218条(令状による捜索)その他同法の定めに基づく強制の処分が行われた場合  当該法令及び令状に定める範囲
(2)発信者情報の開示に関する法律第4条(発信者情報の開示請求等)に基づく開示請求の要件が充足された場合  当該開示請求の範囲
3.当社は、利用者が第16条第1項各号のいずれかに該当する禁止行為を行い、本サービスの提供を妨害した場合、本サービスの円滑な提供を確保するために必要な範囲でのみ利用者の通信の秘密に属する情報の一部を第三者に提供することができます。

VPNで匿名性を高めたいと考えている方はMillenVPNを選ばない方がよいでしょう。

VPN Gate

VPN Gateは筑波大学が学術的で公開しているVPNサービスです。

無料で使えるのでお得に見えますが、通信内容がパケットログとして記録されています。そのためプライバシーはダダ漏れです。

VPN Gateは次の情報を収集・記録します。

VPN Gateが収集・記録する情報
  • 記録日時
  • 接続先 VPN サーバーの ID、IP アドレス、ホスト名
  • アクションの種類 (接続または切断)
  • 接続元 VPN クライアントの生の IP アドレス、ホスト名
  • VPN プロトコルの種類 (SSL-VPN, L2TP, OpenVPN, SSTP のいずれか)
  • 接続元 VPN クライアントのソフトウェア名、バージョン番号および ID (利用可能な場合)
  • VPN 接続の確立中に通信したパケット数、バイト数、通信エラーが発生した場合のデバッグ情報
  • VPN Gate セッションを用いた通信先の HTTP/HTTPS ホスト名 (FQDN), IP アドレス、ホスト名およびポート番号

裁判所命令がなくても捜査機関や司法機関にログを開示する旨がハッキリと記載されているため、利用する際は十分注意してください。

ノーログVPN(匿名VPN)とは?

ノーログVPNを選ぶ上で知っておきたい重要なことを解説します。

ノーログVPNを選ぶ上で重要な知識です

ノーログとは何か?

ノーログVPNとは利用者を特定できるログを保存しないVPNの呼称です。

ここでいう「ログ」というのは3種類あります。

①ユーザー情報のログ

ユーザー情報のログはVPNサービスを申し込むときに入力した情報や購入履歴です。

ユーザー情報のログはユーザーのサブスクリプション管理のため必要であるため、基本的に収集・記録されます。そのためノーログVPNを使う場合は支払方法などを匿名化する必要があります。

ユーザー情報のログ
  • メールアドレス
  • 氏名
  • 支払方法
  • 支払履歴
  • 契約期間
  • 契約時のIPアドレス
②VPN接続のログ

VPN接続のログはユーザーの特定につながるログです。

ノーログVPNはVPN接続のログを収集・記録しません。ただし匿名性が低いVPNサービスは司法機関などから要請があるとVPN接続のログを収集・記録します。

VPN接続のログ
  • VPNサーバーに接続したIPアドレス
  • VPNサーバーのIPアドレス
  • 接続した時刻
  • DNSクエリ
③利用状況のログ

利用状況のログはユーザーサポートやサーバーの利用状況を監視するために必要なログです。一般的に利用状況のログは収集されています。匿名性が高いノーログVPNの場合、通信を切断するとログを削除する仕組みになっています。

利用状況のログ
  • VPNアプリのバージョン
  • 通信データ量
  • アクセス先(WEBサイトなど)
  • 通信プロトコル(Tor、Torrent、WEB、Zoomなど)

これら3つのログを収集しない・記録しないことがノーログVPNに求められますが、一部のログを収集したり記録したりするVPNサービスがあるので注意が必要です。

利用規約を読むと利用者を特定できるログを収集する場合がある、という旨の記載があることが多いため利用規約はしっかりと読みましょう。

なぜノーログポリシーが重要なのか?

プライバシー保護の観点

ログが残っていると、利用者が「いつ・どのサイトにアクセスしたか」が第三者に知られる可能性があります。ノーログであれば、たとえVPNサービス事業者に情報開示を求められても提出できるデータが存在しないため、プライバシーが守られます。

政府やISPからの監視回避

検閲のある国や、ISPによるトラフィック監視が問題になる地域では、ノーログVPNを使うことで利用者の匿名性を維持できます。

情報漏洩リスクの低減

VPNサービス事業者のサーバーがハッキングされた場合でも、そもそもログが保存されていなければ盗まれる情報自体が存在しません。

過去の実績による信頼性

一部のVPNでは、実際に裁判や政府の要請を受けても「記録がない」と証明した事例があります。このような事例があるサービスは、ノーログポリシーが単なる宣言ではなく、実際に守られていることの証明になります。

具体例
  • Private Internet Accessは法廷でノーログVPNであると主張しログの提出を拒否しています
  • ExpressVPNはサーバーを押収されましたがログが保存されていないことが確認されました
  • MULLVAD VPNは強制捜査された際に提供できる情報ないと伝え警察を追い返しました

ノーログを確認する際のポイント

ここ重要です!

  • 本社所在地と適用される法律
  • 第三者機関による監査の有無
  • 過去の実績・法的要請への対応例
  • プライバシーポリシーの明確さ
  • ユーザー情報の扱い方
本社所在地と適用される法律

VPNサービスの運営会社がどの国に本社を置いているかは非常に重要です。国によっては、法律で通信データの保存や政府への情報提供が義務付けられている場合があります。

14 Eyes(ファイブ・ナイン・フォーティーン・アイズ同盟)諸国

アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド(5 Eyes)、さらにEU諸国などを含む14か国は、情報共有協定を結んでおり、監視のリスクが高い。

プライバシーに寛容な国

パナマ、英領ヴァージン諸島、スイスなどはデータ保持法がなく、プライバシー保護の観点で好ましい。

第三者機関による監査の有無

近年はVPN業界全体で透明性を高める動きがあり、独立した第三者機関によるノーログ監査を受けるサービスが増えています。
監査報告書が公開されていれば、そのサービスは「口だけでなく実際にノーログ運営を行っている」ことの証明となります。

PwCやDeloitteなどの大手監査法人が検証したVPNサービスは信頼性が高いため、NordVPNExpressVPNPrivate Internet Accessは信頼性が高いといえます。

過去の実績・法的要請への対応例

本当にノーログであることを示す最も強力な証拠は、実際の法的要請や事件で「提出できるログがなかった」実例です。
過去には、警察や政府からデータ提出を求められた際に「記録が存在しない」と証明し、ユーザーの匿名性を守ったVPNがいくつもあります。

具体例
  • Private Internet Accessは法廷でノーログVPNであると主張しログの提出を拒否しています
  • ExpressVPNはサーバーを押収されましたがログが保存されていないことが確認されました
  • MULLVAD VPNは強制捜査された際に提供できる情報ないと伝え警察を追い返しました

公式ブログやニュース報道で実績が確認できるサービスは信頼度が高まります。

プライバシーポリシーの明確さ

VPN公式サイトのプライバシーポリシーに以下の記載があるかを確認しましょう

  • 接続ログ・通信ログを保存しないことが明記されているか
  • 必要最小限の情報(アカウント管理のためのメールアドレスや支払い情報)以外を収集しないと書かれているか
  • 法的要請への対応方針が明記されているか

「技術的にログを保存できない仕組み」と説明しているサービスは、さらに信頼性が高いです。

ユーザー情報の扱い方

ノーログと公式サイトに書かれていても、以下の情報が収集される場合があります。

  • 支払い情報(クレジットカード決済時)
  • メールアドレス(アカウント作成時)

この場合でも、匿名性を維持したいなら仮想通貨決済や匿名メールを利用できるかチェックすると安心です。

まとめ

「ノーログ」とは単なる宣伝文句ではなく、法律・監査・過去の実績・ポリシーの透明性によって裏付けられるべきものです。

VPNを選ぶ際は以下を確認すると失敗しません。

  • 本社所在地(法律の影響)
  • 第三者監査の有無
  • 過去の法的要請への対応実績
  • プライバシーポリシーの明確さ
  • 決済方法や登録情報の匿名性

ノーログVPNを使うメリット

ノーログVPNを使うメリットは大きく分けると3つあります。

  • 匿名性・プライバシーの確保
  • セキュリティ(ハッキングや追跡対策)
  • 検閲回避・物理的制限の解除
匿名性・プライバシーの確保

VPNは通信を暗号化するため通信の途中で盗聴されても通信内容を知られる心配はありません。たとえば、ホテルなどに偽のWi-Fiを設置して通信内容を盗聴されるという事件が世界中で起きていますが、VPNを使うと盗聴を防ぐことができます。

また、IPアドレスがVPNサーバーのものに変わるため、あなたのインターネット上での痕跡を隠すことができます。ノーログVPNであれば通信履歴はどこにも残らないため、プライバシーを保つことができるというメリットがあります。

セキュリティ(ハッキングや追跡対策)

WEBサイトを見ているだけでマルウェアを仕込まれてパソコンやスマホを遠隔操作される、ということは珍しくありません。

ノーログVPNはVPNサーバー上でマルウェアを検知して通信を遮断する機能を持っています。そのためインターネットをより安全に利用できるようになります。

また、IPアドレスが本来のものから変わるため、IPアドレスを使ってあなたを追跡することが非常に困難になりプライバシーが守られます。

検閲回避・物理的制限の解除

ノーログVPNは通信内容を暗号化するため、あなたのインターネットでの行動を監視することが難しくなります。あなたがアクセスしているWEBサイトなどの情報は通常はISPで監視できますが、ノーログVPNを使うとISPではアクセスしているWEBサイトが分からなくなります。

また、海外にいると日本のWEBサービスを利用することができない場合があります。たとえばオンラインゲームだとかオンラインバンキングなどは日本からのアクセスに制限している場合があります。そのようなとき、海外から日本のVPNサーバーを使うと制限を解除してアクセスできるようになります。

ノーログVPNのメリットまとめ
  • プライバシーが保護される
  • マルウェアなどのハッキングから守られる
  • 世界中のVPNサーバーを使って物理的な制限を解除できる

ノーログVPNは警察に身元を特定されるか?

ノーログVPNを使っている場合、警察が捜査しても支払方法などを匿名化していると身元の特定は難しくなります。

というのも、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)に保存される通信履歴のログが一般的には最長でも180日程度であるため、それまでにVPNサービス事業者などから利用者のIPアドレスが開示されなければいけません。

しかし、それにはノーログVPNの本社がある国で裁判を起こす必要があり、金銭的にも時間的にも非常に難しくなります。また、複数のVPNサービスを経由していたりTor経由でVPNを使っていると更に身元の特定が難しくなります。

詳しくは次のサイトの記事で解説されているので、ノーログVPN利用者が警察に逮捕される可能性について知りたい方は読んでみることをおすすめします。

ノーログVPNが誹謗中傷に使われるとどうなるか?

インターネットで誹謗中傷する行為は社会問題になっていて、逮捕者も出ています。

では、もしインターネットで誹謗中傷をする人がノーログVPNを使っているとどうなるのでしょうか?残念ですが、本記事でおすすめした5つのノーログVPNを使っていて、更に支払方法などを匿名化していると発信者の特定には至らない可能性が非常に高くなります。

ノーログVPNはジャーナリストや反体制運動家などを権力者から守るためのサービスとして始まっているため、プライバシーの保護が強力です。

そのプライバシー保護の高さが犯罪者にも利益を与えているという側面もあります。

身元を特定されないようにする対策は?

本記事で紹介したノーログVPN5選は暗号資産で支払うことができるので、支払方法は暗号資産を選びましょう。また、申込時は他のノーログVPNを使うかTorブラウザでアクセスしてIPアドレスを隠します。

メールアドレスが必要な場合は匿名メールを使うとよいでしょう。

これらの対策は非常に面倒であるため、代行業者を使うという方法もあります。

あわせて読みたい

よくある疑問・質問

ノーログVPNを使えば警察に逮捕されませんか?

多くの犯罪者はさまざまなミスをするので、ノーログVPNでIPアドレスを隠しても別の理由で身元を特定されます。

Private Internet Accessはアメリカ合衆国で運営されていますが大丈夫ですか?

Private Internet AccessはDeloitteによってノーログVPNが証明されていて、法廷でもノーログVPNであると主張してログの提出を拒否している信頼できるVPNサービス事業者です。しかしアメリカ合衆国で運営されている点は不安視する方も少なくありません。そのため、心配であればNordVPNなど別のノーログVPNを選んだ方がよいです。

支払方法を匿名化するのは簡単ですか?

暗号資産で匿名性を高めながら支払うには知識が必要です。詳しくは次の記事を読むことをおすすめします。

note(ノート)
ビットコインを匿名で取引する方法|おすすめウォレットと匿名化の手順を徹底解説|VPN Cafe 本記事はマネーローンダリングや不正送金、その他犯罪行為を推奨・助長するものではありません。その点、ご留意ください! どの暗号資産を使うか 暗号資産には大きく分ける...
ノーログVPNを使うことは違法ですか?

日本で使うならば違法性はありません。しかし監視の厳しい国ではVPNを使うことを禁止している場合があります。

ノーログVPNは本当に「完全に記録を残さない」のでしょうか?

基本的には接続ログや通信内容を残さないことを意味しますが、アカウント運営に必要な最小限の情報(メールアドレスや支払い情報など)は保持される場合があります。重要なのは「利用者のインターネット活動に関する記録(アクセス先や通信内容)」を残していないかどうかです。

無料VPNはノーログなのでしょうか?

無料VPNの多くは「ノーログ」と宣伝していても実際には広告配信や第三者へのデータ販売目的でログを収集しているケースが少なくありません。匿名性を重視するなら有料で信頼性の高いVPNを選ぶことが重要です。

ノーログVPNなら絶対に安全ですか?

ノーログVPNはプライバシー保護の大きな要素ですが、「100%安全」というわけではありません。暗号化の強度、サーバーのセキュリティ、運営会社の透明性なども合わせて確認する必要があります。

VPN会社の「ノーログポリシー」をどうやって信じればいいのですか?

次の点に注目してください。

  • 独立した第三者機関による監査報告
  • 過去の法的要請に対し「ログを持っていない」と証明した事例
  • プライバシーポリシーに明確に「接続ログや通信ログを残さない」と記載していること

これらの情報で信頼度を判断できます。

ノーログVPNを使えば匿名で犯罪もできてしまうのでは?

VPNはあくまで「正当なプライバシー保護のためのツール」です。違法行為に利用することはVPN各社の利用規約でも禁止されています。また一部のケースではサーバーが押収されることもあります。重要なのは「合法的に匿名性と安全性を確保する」ために利用することです。

どの国のVPNを選ぶのが安全ですか?

一般的には「データ保持法がない国」に本社を置くVPNが望ましいです。例えば、パナマ・英領ヴァージン諸島・スイスなどです。逆に、アメリカやイギリスなど情報監視同盟(14 Eyes)の国は注意が必要です。

ノーログVPNを使うと速度は遅くなりますか?

VPNは暗号化処理を行うため、多少の速度低下は避けられません。ただし大手の高速VPNでは差を感じないレベルまで改善されています。ノーログポリシーの有無は速度には直接関係しません。

まとめ

ノーログVPNを選ぶ上で最も重要なポイントは、ノーログポリシーが確実に守られているかどうかです。

ログが残っていれば、万が一の際に個人情報や閲覧履歴が第三者に知られてしまうリスクがあります。逆に、ノーログポリシーが徹底されているVPNであれば、たとえ政府や外部からの要請があっても「提出できる記録が存在しない」ため、利用者の匿名性とプライバシーが守られます。

本記事では、信頼性の高いおすすめノーログVPNを5つ紹介しました。それぞれに特徴があり、速度・価格・サーバー数・本社所在地などは異なりますが、共通しているのは「ユーザーの活動を追跡しない」という点です。

また、無料VPNやポリシーが不明確なVPNには注意が必要です。表向きは「ノーログ」としていても、実際には利用データを収集し広告や第三者への販売に利用しているケースも少なくありません。

結論として、VPNを選ぶときの基準は以下の通りです。

  • ノーログポリシーが明確に記載されている
  • 本社所在地がプライバシー保護に適した国である
  • 第三者監査や過去の実績で「本当にノーログ」を証明している

プライバシーを守り、安全にインターネットを利用するために、ぜひ本記事で紹介したノーログVPNを参考にして、自分に合ったサービスを選んでください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次